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【書評、まとめ】学びを結果に変えるアウトプット大全〜樺沢紫苑〜

私が読んで感じたこと、得たことを同じ悩みを持つ人に向けてまとめてみました

この記事をおすすめする人

本、論文読んだり、セミナーに参加するけど、、、

  • 実践に活かすことができない
  • 成長を実感できない

この本の伝えたいこと

  • 結果を出し続ける人はインプットよりもアウトプットを重視している。
  • 20歳を超えてからはインプットする能力は衰えていく
  • アウトプット中心の学びで長期記憶となり現実に活かせる

頑張って得た知識を無駄にせず最大限活かして欲しい。そのための手段、実践方法、トレーニング方法がまとまっています。

この本の要旨

アウトプットの重要性を伝え、その上で具体的な様々な方法やトレーニング方法を述べられています。手法については読む人の性格や環境によっては合わない点もあるかもしれません。ただ、どなたにも当てはまるような自己成長につなげるためのエッセンスは必ず含まれておりオススメしたい本です。

次のような構成となっています。

Chapter1. アウトプットの基本法則 RULES

Chapter2. 科学に裏付けられた、伝わる話し方 TALK

Chapter3. 能力を最大限に引き出す書き方 WRITE

Chapter4. 圧倒的に結果を出す人の行動力 DO

Chapter5. アウトプット力を高める7つのトレーニング法 TRAINING

印象に残った文章、この本を読んで得たこと

現実はアウトプットすることでしか変わらない

この本の本質のような文章です。インプットをすることで知識は増えるが現実的な変化はなにも起きない。アウトプットをして初めて「現実世界」を変えることが出来る

これは大人になり記憶力の衰えを自覚するようになり、感じることが多くなった気がします。医学知識を日々アップデートしようと心がけていますが、やはり昔のように本を読んで覚えるというのはできません。ただ、実際に使用した知識については明らかに定着の度合いが違います。

アウトプットのメリット
  1. 記憶に残る
  2. 行動が変わる
  3. 現実が変わる
  4. 自己成長する
  5. 楽しい
  6. 圧倒的な結果がでる

2週間に3回以上アウトプットをすることで長期記憶となりやすい

教わるよりも教えるほうが圧倒的に得

筆者曰く、本の中で最も自己成長につながる最強のアウトプット法は「教える」こと

引用文献:泉美貴等, アクティブ・ラーニングとは(総論), 誌上シンポジウム:医療専門教育のアクティブラーニングを充実するためにー医学教育の取り組みから, 2019年3巻

医学教育でも参考にされるラーニングピラミッドというのがあります。パッシブ(受け身)よりもアクティブ(能動的)な学習の方が定着率が高いと言われています。特に他人に教えるという行為は90%の定着率と言われることもあります。

この本でもラーニングピラミッドを元に「教える事」の重要性を説明していました。

会議でのインプット、アウトプット

私達は症例カンファレンスを行うことが多いです。その際の学びに活用できそうだと感じました。

具体的にはまず、はじまる前に自分自身に質問をする。自分が何を学びたいかを意識しながら聞くことで、脳は活性化し必要な情報を集めることが出来る。

会議の中では常に質問を考える。質問の内容は「自分が興味があること」ではなく、

  • 相手や参加者が喜ぶ質問
  • 議論が深まる質問

具体的なアウトプットの方法

何か読んだり、見終わったりした後はすぐにアウトプットをする。脳の容量には限界があるためすぐに「脳の棚卸し」をしなければいけない

タイピングよりは手で書くほうが記憶には定着する(私は手書きが苦手のため実践はむずかしそうですが、、、。)

アウトプットする場
  • 人に話をする
  • SNS
    140字程度をまとめる能力を鍛えるためにはとても有効
  • ブログ

ネットでの情報発信はデメリットよりもメリットが圧倒的に高い。反応があるためフィードバックが得られる。また人にみられるという緊張感を持つことでアウトプット力が高まる。

アウトプット時の構成の基本パターン
  1. 序論、本論、結論
  2. 起承転結
  3. 結論、根拠・理由、まとめ
  4. イントロ、コンテンツ、まとめ

まとめ

書評というよりも自分へ向けた復習のような気持ちで作ってみました。要約ではなく自分が読んで、現実世界で使用していきたいと思う内容を中心にまとめています。

本を読破した後は理解したと思っていたが、実は本質は全然分かっていなかったということは少なからず経験されることかと思います。

この本では経験したことのアウトプットを通してより深い理解、次につなげていく力を養うための理論・手法・トレーニング方法が紹介されていました。

個々の手法はもしかしたら相性が合わないものもあるかもしれません。ただ、自己成長をしたいと思っている人に対しては必ず得るものがあるかと思います。まだ読んでない方は是非手にとってみてください。