私達の長い人生を、幸せに、健康にしてくれる最も大事な要素はなんでしょうか?
そんな言い回しから始まるTED talkです。
幸せの条件として一般的に考えるのはお金持ちになること、有名になること。ですがハーバード大学で行われた724人の人生を75年間見続けた研究の結果、最も人を幸せにする要素は人間関係であった事がわかったそうです
最近は以前よりも幸せな人生の要素として、家族関係や人間関係を重要視する人たちが増えている気はしますが、これほど長い期間の研究成果としての発表は衝撃的でした、、、。
人の人生を追体験できるってすごく貴重ですね。プレゼンもわかりやすいのでぜひ聞いてみてください。
はじめに
こちらが元のyoutubeのURLです。英語も簡単な単語ですごく聞きやすいのでリスニングの勉強にもおすすめです!
What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness | Robert Waldinger
引用元:youtube
多くの人々は幸せになるための方法が分からず、「金持ち」、「有名」といった事柄を目標に努力を行います。それが結果的に幸せになれるかどうかも分からずに・・・。
未来は予想できないので仕方がありません。実際にそれが良かったのかどうかは、過去を振り返った時に初めて分かるものであり現実には役にはたちません。
もし一人の人生を生まれてから亡くなるまで見ていくことができれば、良い人生に最も大事な要素がわかるかもしれません。それを目的としてハーバード大学で75年間、724人の研究を行いました。他にも同様の研究がありましたが、被験者の脱落・予算が尽きる等の影響でほとんど頓挫してきました。このハーバードの研究は様々な幸運は研究者の情熱にも恵まれ、現在進行形で行われています。
その75年の研究の結果としてはっきりとわかったのは、富や名声、努力ではなく、「幸福で健康な人生にするために最も大事な人間関係である」
さらに良い人間関係の作り方について3つ教訓を教えてくれています。
良い人間関係の作り方についての3つの教訓
1.周りと繋がりを保つ事は、本当に健康に良い影響を与える
家族、友達、コミュニティと良い関係を気づいている人ほど幸せに感じ、身体的に健康的、長生きする事がわかりました。
逆に孤独は毒になる事もわかりました。孤独になることをを甘んじて生活をしている人は、幸せを感じておらず、中年になり健康や脳機能の衰えも早く、寿命も短い事がわかりました。
このあたりは感覚的にも感じる事ではありますが、75年の研究の結果として言われると重みが違いますね。
ただ、人に囲まれている時にも孤独を感じる人もいるためその他にも大事な要素があります。
2.重要なのは、身近にいる人数ではなく親密さの質である
友達の数や、頑張って築いた関係かはあまり大きな影響はありません。
一番大事なのは身近な人達との親密さの質です。
争いばかりの関係は健康に悪く、そのような夫婦は離婚よりも害があります。
80代の人達の人生を振り返った時に、将来幸せに過ごせるか予測できないかを調べてみた所、50歳の時にすべてわかっていたそうです。
50歳の時点で人間関係に満足しているかが最も大きな影響を持っていたました。
50歳で身近な人達と良い関係をもっていると感じていた人たちは、80歳でも幸せに感じながら過ごすことができていたそうです。
幸せを感じていた人たちは80歳という身体的にもつらい時期であっても、痛みや辛さを感じることは少なかったそうです。
逆に幸せな関係を築けていない男女は精神的な苦痛だけでなく、身体的な苦痛も増強されてしまっていました。
3.良い人間関係は体を守るだけでなく脳にも良い影響を与えてくれる
身近な人に対して絶対的な安心、信頼をしていた人たちの記憶は80歳になってもしっかりしていました。
頼れる相手がいないと感じていた人の記憶力は低下するのが早いです。
常に良好な関係でいなければいけないわけではなく、お互いに争ったり喧嘩をしてもお互いに信頼をしていれば悪影響を与える事はないです。
実践に移すことはなかなか難しい
これらの事は大昔から教師、牧師から言われていた知恵です。
実践が難しいのはなぜでしょうか。
その一つの大きな理由は、私達が人間だから最短で手に入れる手段を探してしまう、という点があります。
その事が人生から幸福を遠ざけてしまう。
人間関係は非常に面倒だし、難しい。そして一生が続けないといけない。すぐに魅力的に感じる事はありません。
しかし75年間の研究でわかったのは、80代になって幸せに感じる人達の特徴は職場の同僚を常に継続して積極的にあらたな友人として取り入れていたそうです。
まとめ
長年の研究の成果からわかったことは、「最も幸せに感じる人生を送ったのは家族や友人、コミュニティ、人間関係を大事にした人たち」でした。
20歳、50歳、60歳であったとしても人間関係の構築は無限の可能性はあります。一緒に新しいことを初めたり、遠出をしたり、夜にデートをしたり。久しぶりに家族とふれあうという事も大事です。
トムソーヤーの冒険の著者であるマーク・トウェインが、自分の人生を振り返りこのような事を話していたそうです。今までこういう詩を気にしたことはないのですが、プレゼンの内容とあわせて聞くとすごく印象に残りますね。
There isn’t time, so brief is life, for bickerings, apologies, heartburning, callings to account. There is only time for loving, and but an instant, so to speak, for that.
争い事、謝罪や嫉妬に対する申し開きををするためには命はあまりに短い。人は愛するための僅かな時間しかないのだ。
Mark Twain