はじめに
ステロイド外用薬はよく使用しますが、MKSAPでまとまった内容がありました。
問題の画像も特徴的ですね。実臨床でも使う頻度も多い薬剤でもあるのでこの機会によかったら復習してみてください。
Dermatology Q5. 症例 25歳男性
1年前から肘、膝の尋常性乾癬に対してトリアムシノロンクリームを塗っていたが、病変部以外にも手〜足全体に外用薬を塗っていました。
そんな中、症状はないものの大腿部に画像のような変化が出てきたため外来を受診しました。
A. ステロイド外用薬の副作用(線状皮膚萎縮症)
ステロイド外用薬の副作用
ステロイド外用薬は皮膚に対しての抗炎症作用を期待して使用されます。また主に局所に作用するため全身性の副作用は起きにくいです。
しかし外用薬特有の副作用も知られており使用の際には注意が必要です。
注意すべき副作用
- 線状皮膚萎縮症
- あざができやすい
- 皮膚が薄くなる
- 毛細血管拡張
より高いクラスのステロイド、長期間の使用、閉鎖空間での使用で特にリスクが上がります。
通常は発症までに数ヶ月経過する必要があるが、一部の人では短期間で症状が起きることもあります。